留学生採用

外国人留学生の採用で地方の若手採用難を解決する

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今、地方で新卒の採用難が深刻

 若手人材の採用難が話題になっている中、中でも特に地方の企業では新卒採用が難しくなっているというお話を聞きます。
 リクルートワークス研究所様の調査結果から数字をお借りしますと、昨年、2018年10月1日時点の企業様の新卒採用充足率(新卒採用予定数に対する内定数の比率)は、全国平均で80%と前年の同じ時期より4.3ポイント低下しており、中でも特に、北海道や東北、四国などの地方では、充足率が5割前後にとどまるなど、地方企業での新卒採用難が深刻になっている。 とのことです。

 賃金の問題、労働条件の問題、様々な原因がありますが、多くの若手人材はより良い労働条件や成長へのチャンスを求めて、都会の企業へ応募していきます。これは今に始まった問題でもなく、昔から同じような人材の流れはあったと思いますが、最近では、日本の人口の中でも特に若年層の労働人口が減少していく中、人材の都市集中という問題は、より顕著な問題として表面化してきていると感じています。

留学生採用に注力して人材確保されている地方企業の採用事例

 当社でも最近は地方の企業様からのお問い合わせが多くなってきました。沖縄や九州、東北地方の企業様から、県内への就職を希望される外国人材の問い合わせが増えています。そうした中、実際に奈良の企業様で留学生を2名採用された当社のお客様の事例をお話いたします。

・本社所在地  : 奈良
・業種     : ビルメンテナンス
・採用ポジション: 総合職
・ビザの種類  : 技術・人文知識・国際業務
・採用人数   : 2名

 この会社様では、若手人材の採用に注力をしていこうということで、各種採用媒体に広告を掲載していましたが、なかなか募集が集まらず、ご苦労をされていました。そうした中で当社にお問い合わせをいただきました。

 お話をお伺いした後、当社からは、まずは東京都内で留学生向けの、1社だけの面接会を開催しましょう、とご提案いたしました。なぜ、都内?と思われた方もいると思いますが、その理由は、当社が、奈良に明るくないという理由が大きかったのですが(笑)、それに加えて、奈良周辺の留学生は、基本的には、学校のお友達である日本人学生さんと一緒に、都市部の企業を志望することが多く、かえって募集が難しくなると予想しました。また、都内の留学生さんの中で就職活動に苦労している方は、東京都内への拘りをなくし、地方でも条件があえば、積極的に就職したいと考えている方が多くいることを、当社が既に知っていたからという理由があります。
 
 募集してから約2週間程度で、約15名の希望者が集まりました。集まった留学生を2回に分けて、合同面接会を実施し、結果、2名に内定を提示、提示した2名とも応諾されて、既に1名の方がご入社されています。残りの1名の方は、現在ビザ手配中です。

 都会の留学生の多くも、当然ですが、都会での仕事を希望しています。理由は、都会の生活に憧れてというよりも、友人とルームシェアしているから引越しは考えられない、であったり、地方の企業のことを知らないといった、割と単純な理由だったりします。もちろん個々のケースでは異なりますので、大まかに言ってこのような理由があるという程度のくくり方です。

 しかし、日本で学んだことを活かせる場所があり、また、得意な日本語を使って、大好きな日本で仕事ができるなら、地方でもOKという留学生が多く存在することも事実です。このような留学生には、当社としても積極的に地方の優良企業様の採用情報をお伝えしていきたいと考えています。

地方企業が留学生を採用するポイント

 当社からの見解として、地方の企業様が留学生採用に成功されるポイントを2つご紹介したいと思います。

その.1
絶対に日本語で面接すること

 外国人材の採用を前提とする場合、とにかく、ホームページを多言語化しましょう! であったり、あるいは日本語はN4程度でもOKにしましょう!といったアドバイスもお聞きしますが、あくまでも当社は日本語で採用しましょう!というスタンスでご案内をしています。理由を申し上げますと、日本にいる留学生のうち、卒業時に日本での就職を希望する方は、卒業見込者の約6割と言われていますが、実際に就職されるのは、その半分の約3割となっています。

言い換えれば、買い手市場なのです。ですので、既に日本語を習得し、日本語で大学や専門学校で勉強していた人を対象としますので、あえて、採用条件の中で日本語レベルを落とす必要はないと考えています。加えて、日本語が上手でない方を採用してしまったばかりに、職場の中でコミュニケーションがとれず、すぐに辞めてしまった、ということも事例としてはありますので、まずは日本語レベルは、社内でコミュニケーションがとれるレベル以上としておかれることをお薦めします。

その.2
住居手配や家賃補助を用意してあげる

 前述の通り、留学生は概ねルームシェア等をしていて家賃負担を少なくしているケースが多いです。そこで、就職活動時にもよく、家賃補助や住宅手当はありますか?とういった質問をお受けします。

 言い換えれば、家賃補助のある会社様は魅力的な会社なります。遠方から引越してご入社される方に、家賃補助や住宅手当、できれば、借り上げ社宅などにしていただけますと、魅力的な採用情報となります。
急にお金の話になってしまいますが、東南アジアからの留学生の多くは、月に1万円から2万円くらい貯金できれば、自国で半月くらい働いたお給料分くらいになるでの、貯金するモチベーションが日本人の若者とは異なります。まだまだお金の価値が違うので、その中でも家賃がかからず、貯金ができるとなれば、魅力的な仕事に見えるのも納得です。

まとめ

 ここまで読んでいただいて、いかがでしょうか? 日本に来ている留学生のうち、就職希望者の約半分は、就職できないで帰国しているという現状は、なんとも勿体ない話だと思いませんでしょうか? 条件さえ整えば、こうした留学生の多くも地方での就職を受けいれてくれますので、ぜひ、いろいろと留学生へのアプローチにもトライしてみていただければと思います。
 本日の内容以外にも、選考のポイントは、日本人と同じに考えないこと、というテーマもあるのですが、このあたりのお話はまた次回とさせていただき、まずは、地方企業に就職したい留学生は沢山います!という事実をご理解いただければ幸いです。